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高齢社会時代のブランド形成 2004年11月 5日

 株式会社京王百貨店は、新宿店の5階・7階・8階の3フロアを
 高齢社会や中高年層の生活感変化などに対応した売り場に改装した。
 商品構成の変更や新規導入などを含めフロア構成も見直した。
 3フロアにわたる大規模改装は1989年以来となり、新宿店はこの改装により、
 中高年顧客を主要ターゲットとしてきた個性をより強化し、競合状況の中での
 存在意義の確立を目指す。
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5階はゴルフなどのスポーツ用品。7階は孫への需要を狙った子供用品。8階は
健康と美と癒しを狙った商品。この3つの需要をターゲットにしたフロア構成になっていると
言う。しかし、これは決して珍しい事例ではないし、特に新鮮さは感じられない。
それどころか、完成の古さを感じてしまう。

むしろ、丸ビルのフロア戦略の方が画期的であろう。丸ビルといって、
高齢者を意識する人はあまりいないはずだ。しかし、そこには高齢者を惹きつける
空間がある。

最上階に1万5000円以上の最高級レストランを置き、最高の空間を演出した上で
その下にはビジネスマン向けの豪華な会員制会議室を配置。ショーやイベントブースなど
を魅力的に楽しめる空間も設計してある。

その下にあるのが、いわゆる20歳前後の女性をターゲットにしたフロア構成である。
それが実は婉曲的に、「孫へのプレゼント」というニュアンスを持っている。

京王百貨店の施策は露骨すぎるように思う。
すべての50以上の年代は自分の年齢に『+10歳』して高齢者を設定する。
高齢者向けなのね、と思わせては素敵なシニアが来れなくなる。
ださい、イメージはつけてはならないはずだ。

まず、高齢者には楽しんでいただき、その上でビジネスを行う。
そうでなくて、いきなり、高齢者向けと銘打つのは失敗だ。

これが高齢社会時代のブランド論になっていくだろう。

投稿者 窪田望 : 2004年11月05日 14:18

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