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村田アソシエイツ
約11年前の1992年3月に百歳のピアニストを記念する
コンサートがアメリカで企画されました。
ただし、これは百歳の記念に親戚・友人が集まって演奏会を
開くのではありません。百歳でなお現役のプロのピアニストが、
音楽の殿堂カーネギー・ホールで、譜面なしに2時間ピアノを
弾きとおすというものでした。
そのピアニストの名は、ミエチスラフ・ホルショフスキー。
ポーランドのリヴォフ(現ウクライナ)生まれのこの人は、
戦前ソリストとして活躍し、チェロの神様パブロ・カザルス
との邂逅を得た後、カザルスの良き共演者としてその名を馳
せた知る人ぞ知る伝説の大ピアニストです。
日本に比べ、欧米のピアニストには長命の人が多いようです。
ベートーヴェン弾きで有名なバックハウスは85歳で亡くなる
1週間前まで演奏会に出ていました。また、ショパン弾きで有
名なルービンシュタインも88歳まで現役でした。しかし、百
歳で現役のピアニストだったのは、このホルショフスキーだけです。
100歳。
現役のピアニスト。
譜面無しでの演奏。
この一見、「不可能」に見えるような状況で、この100歳のプロフェッショ
ナルは演奏を2時間も続けた。もはや、アクティブなシニアなんて
いう言い方にすら違和感を感じてしまう。アクティブシニア、という
「言い方の裏にはアクティブでは無いシニアを通常はイメージするが」
のような但し書きが付きそうだ。しかし、ミエチスラフ・ホルショフス
キー氏の場合、そうではなくただただプロの凄みを感じさせてくれ、感動
する。
よく考えると「シニア」はみんな何かのプロフェッショナルだ。ピアノでは
無くても自分の職業のことはみんな超一流のプロフェッショナルになってい
る。
プロの部分に訴えかける。それは一つ面白いシニアへのアプローチかもしれませんね。
投稿者 窪田望 : 2005年09月14日 15:54
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